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百合のある方と狐のゐる方と 小山玄紀
2024.03.28
いつまでもからだふるへる菜の花よ 田中裕明【季語=菜の花(春)】
2024.03.27
蕎麦碾くや月山はうつすらと雪 佐藤郁良【季語=雪(冬)】
2024.03.27
青空の暗きところが雲雀の血 高野ムツオ【季語=雲雀(春)】
2024.03.21
金色の種まき赤児がささやくよ 寺田京子【季語=種蒔(春)】
2024.03.20
牡丹ていっくに蕪村ずること二三片 加藤郁乎
2024.03.19
吾も春の野に下りたてば紫に 星野立子【季語=春の野(春)】
2024.03.14
少女才長け鶯の鳴き真似する 三橋鷹女【季語=鶯(春)】
2024.03.13
一瞬にしてみな遺品雲の峰 櫂未知子【季語=雲の峰(夏)】
2024.03.12
祈るべき天と思えど天の病む 石牟礼道子
2024.03.07
唐太の天ぞ垂れたり鰊群来 山口誓子【季語=鰊(春)】
2024.03.06
芹と名がつく賑やかな娘が走る 中村梨々【季語=芹(春)】
2024.03.05
誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高【季語=流氷(春)】
2024.02.29
とぼしくて大きくて野の春ともし 鷲谷七菜子【季語=春灯(春)】
2024.02.28
故郷のすすしの陰や春の雪 原石鼎【季語=春の雪(春)】
2024.02.27
屋根替の屋根に鎌刺し餉へ下りぬ 大熊光汰【季語=屋根替(春)】
2024.02.22
人のかほ描かれてゐたる巣箱かな 藤原暢子【季語=巣箱(春)】
2024.02.21
トラックに早春を積み引越しす 柊月子【季語=早春(春)】
2024.02.20
時計屋の時計春の夜どれがほんと 久保田万太郎【季語=春の夜(春)】
2024.02.15
虎の上に虎乗る春や筥いじり 永田耕衣【季語=春(春)】
2024.02.14
父の手に負へぬ夜泣きや夏の月 吉田哲二【季語=夏の月(夏)】
2024.02.13
泥に降る雪うつくしや泥になる 小川軽舟【季語=雪(冬)】
2024.02.08
雪折を振り返ることしかできず 瀬間陽子【季語=雪折(冬)】
2024.02.07
足跡が足跡を踏む雪野かな 鈴木牛後【季語=雪野(冬)】
2024.02.06
寒卵良い学校へゆくために 岩田奎【季語=寒卵(冬)】
2024.02.01
くしゃみしてポラリス逃す銀河売り 市川桜子【季語=くしゃみ(冬)】
2024.01.30
室咲きをきりきり締めて届きたり 蓬田紀枝子【季語=室咲(冬)】
2024.01.25
最終回みたいな街に鯨来る 斎藤よひら【季語=鯨(冬)】
2024.01.23
わが腕は翼風花抱き受け 世古諏訪【季語=風花(冬)】
2024.01.18
海外のニュースの河馬が泣いていた 木田智美【無季】
2024.01.16
冬蟹に尿ればどつと裏返る 只野柯舟【季語=冬蟹(冬)】
2024.01.11
許したい許したい真っ青な毛糸 神野紗希【季語=毛糸(冬)】
2024.01.09
いつよりも長く頭を下げ初詣 八木澤高原【季語=初詣(新年)】
2024.01.04
初夢のあとアボカドの種まんまる 神野紗希【季語=初夢(新年)】
2024.01.02
一瞬の雪墜のひかり地にとどく 真島楓葉子【季語=雪墜(冬)】
2023.12.28
十二月うしろの正面山の神 成田千空【季語=十二月(冬)】
2023.12.27
呼吸器と同じコンセントに聖樹 菊池洋勝【季語=聖樹(冬)】
2023.12.26
みじろがず白いマスクの中にいる 梶大輔【季語=マスク(冬)】
2023.12.21
寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は 成田千空【季語=寒夕焼(冬)】
2023.12.20
枇杷の花ふつうの未来だといいな 越智友亮【季語=枇杷の花(冬)】
2023.12.19
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