ハイクノミカタマンスリーゲスト
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大利根にほどけそめたる春の雲 安東次男【季語=春の雲(春)】
大利根にほどけそめたる春の雲)安東次男)大阪で生まれ育った私にとって、最も親しい川は大和川。一級河川ではあるが、流域面積日本一の利根川には及ぶべくもない。だがそんな利根川も関西を離れるまでは、教科書…
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回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア 豊口陽子
回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア)豊口陽子(『藪姫』))その…
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春愁は人なき都会魚なき海 野見山朱鳥【季語=春愁(春)】
春愁は人なき都会魚なき海)野見山朱鳥) 人っ子ひとりいない…
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おとつさんこんなに花がちつてるよ 正岡子規【季語=花散る(春)】
おとつさんこんなに花がちつてるよ)正岡子規)季語は「花散る…
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春星や言葉の棘はぬけがたし 野見山朱鳥【季語=春星(春)】
春星や言葉の棘はぬけがたし)野見山朱鳥) 怪我の多い生涯を…
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蛤の吐いたやうなる港かな 正岡子規【季語=蛤(春)】
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春天の塔上翼なき人等 野見山朱鳥【季語=春天(春)】
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春や昔十五万石の城下哉 正岡子規【季語=春(春)】
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廃墟春日首なきイエス胴なき使徒 野見山朱鳥【季語=春日(春)】
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菜の花やはつとあかるき町はつれ 正岡子規【季語=菜の花(春)】
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蝌蚪乱れ一大交響楽おこる 野見山朱鳥【季語=蝌蚪(春)】
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死はいやぞ其きさらぎの二日灸 正岡子規【季語=二日灸(春)】