ハイクノミカタマンスリーゲスト
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後輩の女おでんに泣きじゃくる 加藤又三郎【季語=おでん(冬)】
後輩の女おでんに泣きじゃくる)加藤又三郎子供の頃憧れたもののひとつに街角のおでん屋台がある。昭和の昔、ドラマの中のサラリーマンが集まっては一杯やりながら愚痴をこぼしたり笑い合ったりしていた、あの屋台…
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葱白く洗ひたてたるさむさ哉 芭蕉【季語=葱(冬)】
葱(ねぶか)白く洗ひたてたるさむさ哉)芭蕉視覚と聴覚ばかり…
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息ながきパイプオルガン底冷えす 津川絵理子【季語=底冷(秋)】
息ながきパイプオルガン底冷えす)津川絵理子「人間の声に一番…
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木枯やたけにかくれてしづまりぬ 芭蕉【季語=木枯(冬)】
木枯やたけにかくれてしづまりぬ)芭蕉世界的名句も共感覚俳句…
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秋灯机の上の幾山河 吉屋信子【季語=秋灯(秋)】
秋灯机の上の幾山河)吉屋信子世のなかの、日常的に俳句を読む…
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海くれて鴨のこゑほのかに白し 芭蕉【季語=鴨(冬)】
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野分吾が鼻孔を出でて遊ぶかな 永田耕衣【季語=野分(秋)】
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藁の栓してみちのくの濁酒 山口青邨【季語=濁酒(秋)】
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嵐の埠頭蹴る油にもまみれ針なき時計 赤尾兜子
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どつさりと菊着せられて切腹す 仙田洋子【季語=菊(秋)】
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稻光 碎カレシモノ ヒシメキアイ 富澤赤黄男【季語=稲光(秋)】
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鶴の来るために大空あけて待つ 後藤比奈夫【季語=鶴来る(秋)】