ハイクノミカタマンスリーゲスト

  1. 桐咲ける景色にいつも沼を感ず 加倉井秋を【季語=桐の花(夏)】

    桐咲ける景色にいつも沼を感ず)加倉井秋を) 昨今、「趣味にハマる、没頭する」という意味合いで「沼」と称するようであるが、それを不意に聞くにつけ姓に沼が付く身としては「えっ呼んだ?」と小さく反応してし…

  2. きりんの子かゞやく草を喰む五月 杉山久子【季語=五月(夏)】

    きりんの子かゞやく草を喰む五月)杉山久子)いつの間にか五月…

  3. 田螺容れるほどに洗面器が古りし 加倉井秋を【季語=田螺(春)】

    田螺容れるほどに洗面器が古りし)加倉井秋を)小学生の頃、下…

  4. 鶯や米原の町濡れやすく 加藤喜代子【季語=鶯(春)】

    鶯や米原の町濡れやすく)加藤喜代子(「霜天」))米原は主要…

  5. 星老いる日の大蛤を生みぬ 三枝桂子【季語=蛤(春)】

    星老いる日の大蛤を生みぬ)三枝桂子)「ネガティヴ・ケイパビ…

  6. 田に人のゐるやすらぎに春の雲 宇佐美魚目【季語=春の雲(春)】

  7. 水鳥の和音に還る手毬唄 吉村毬子

  8. あつ雉子あつ人だちふ目が合うて 西野文代【季語=雉子(春)】

  9. 未生以前の石笛までも刎ねる 小野初江

  10. 大利根にほどけそめたる春の雲 安東次男【季語=春の雲(春)】

  11. 回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア 豊口陽子

  12. 春愁は人なき都会魚なき海 野見山朱鳥【季語=春愁(春)】

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