ハイクノミカタマンスリーゲスト
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桐咲ける景色にいつも沼を感ず 加倉井秋を【季語=桐の花(夏)】
桐咲ける景色にいつも沼を感ず)加倉井秋を) 昨今、「趣味にハマる、没頭する」という意味合いで「沼」と称するようであるが、それを不意に聞くにつけ姓に沼が付く身としては「えっ呼んだ?」と小さく反応してし…
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きりんの子かゞやく草を喰む五月 杉山久子【季語=五月(夏)】
きりんの子かゞやく草を喰む五月)杉山久子)いつの間にか五月…
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田螺容れるほどに洗面器が古りし 加倉井秋を【季語=田螺(春)】
田螺容れるほどに洗面器が古りし)加倉井秋を)小学生の頃、下…
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鶯や米原の町濡れやすく 加藤喜代子【季語=鶯(春)】
鶯や米原の町濡れやすく)加藤喜代子(「霜天」))米原は主要…
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星老いる日の大蛤を生みぬ 三枝桂子【季語=蛤(春)】
星老いる日の大蛤を生みぬ)三枝桂子)「ネガティヴ・ケイパビ…
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田に人のゐるやすらぎに春の雲 宇佐美魚目【季語=春の雲(春)】
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水鳥の和音に還る手毬唄 吉村毬子
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あつ雉子あつ人だちふ目が合うて 西野文代【季語=雉子(春)】
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未生以前の石笛までも刎ねる 小野初江
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大利根にほどけそめたる春の雲 安東次男【季語=春の雲(春)】
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回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア 豊口陽子
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春愁は人なき都会魚なき海 野見山朱鳥【季語=春愁(春)】