ハイクノミカタマンスリーゲスト
-
境内のぬかるみ神の発ちしあと 八染藍子【季語=神の旅(冬)】
境内のぬかるみ神の発ちしあと)八染藍子アンパンマンや仮面ライダーなどに一切興味を示さなかった長男が、唯一執心したものがある。それは「鬼」である。節分、妖怪、地方の祭の鬼など、とにかく鬼が出ているもの…
-
牡蠣フライ女の腹にて爆発する 大畑等【季語=牡蠣(冬)】
牡蠣フライ女の腹にて爆発する)大畑等(大畑等句集『ねじ式』2009年2月)…
-
凍港や旧露の街はありとのみ 山口誓子【季語=凍つ(冬)】
凍港や旧露の街はありとのみ)山口誓子音楽でスティングと聞い…
-
泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ【季語=白鳥・雪(冬)】
泣きながら白鳥打てば雪がふる)松下カロ(『白鳥句集』深夜叢書社 2016年…
-
氷上と氷中同じ木のたましひ 板倉ケンタ【季語=氷(冬)】
氷上と氷中同じ木のたましひ)板倉ケンタ私の父は繊維会社に勤…
-
逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ 池田澄子【季語=草紅葉(秋)】
-
ひよんの実や昨日と違ふ風を見て 高橋安芸【季語=ひよんの実(秋)】
-
秋冷やチーズに皮膚のやうなもの 小野あらた【季語=秋冷(秋)】
-
懐石の芋の葉にのり衣被 平林春子【季語=衣被(秋)】
-
後の月瑞穂の国の夜なりけり 村上鬼城【季語=後の月(秋)】
-
輝きてビラ秋空にまだ高し 西澤春雪【季語=秋空(秋)】
-
運動会静かな廊下歩きをり 岡田由季【季語=運動会(秋)】