おほぞらを剝ぎ落したる夕立かな 櫛部天思…
水面に閉ぢ込められてゐる金魚 茅根知子 …
腕まくりして女房のかき氷 柳家小三治 …
観音か聖母か岬の南風に立ち 橋本榮治 …
ふところに四万六千日の風 深見けん二 …
祭笛吹くとき男佳かりける 橋本多佳子 …
昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり 伊藤麻美…
水中に風を起せる泉かな) 小林貴子 今…
雷をおそれぬ者はおろかなり) 良寛 『…
子燕のこぼれむばかりこぼれざる) 小澤實…