米国のへそのあたりの去年今年 内村恭子 …
極月の空青々と追ふものなし 金田咲子 2…
手袋を出て母の手となりにけり 仲寒蟬 〈…
南天のはやくもつけし実のあまた 中川宋淵…
雪掻きをしつつハヌカを寿ぎぬ 朗善千津 …
冬銀河旅鞄より流れ出す 坂本宮尾 〈冬銀…
火種棒まつ赤に焼けて感謝祭 陽美保子 明…
鴨翔つてみづの輪ふたつ交はりぬ 三島ゆか…
とび・からす息合わせ鳴く小六月 城取信平…
木の中に入れば木の陰秋惜しむ 大西朋 〈…