駅蕎麦の旨くなりゆく秋の風 大牧広(『大…
茄子もぐ手また夕闇に現れし 吉岡禅寺洞(…
汽車逃げてゆくごとし野分追ふごとし 目迫…
天高し深海の底は永久に闇 中野三允(『三…
なんぼでも御代りしよし敗戦日 堀本裕樹(…
もの書けば余白の生まれ秋隣 藤井あかり(…
利根川のふるきみなとの蓮かな 水原秋櫻子…
夏痩せて瞳に塹壕をゑがき得ざる 三橋鷹女…
すばらしい乳房だ蚊が居る 尾崎放哉(『増…
方舟へ行く一本道の闇 上野ちづこ(『黄金…