中年や遠くみのれる夜の桃 西東三鬼(『夜…
太る妻よ派手な夏着は捨てちまへ ねじめ正…
冷房とまる高階純愛の男女残し 金子兜太(…
白衣とて胸に少しの香水を 坊城中子(『櫓…
きつかけはハンカチ借りしだけのこと 須佐…
わが恋人涼しチョークの粉がこぼれ 友岡子…
姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ 宇多喜代子(…
水喧嘩恋のもつれも加はりて 相島虚吼(『…
キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子…
さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素…