ハイクノミカタ篠崎央子

  1. 水喧嘩恋のもつれも加はりて 相島虚吼【季語=水喧嘩(夏)】

    水喧嘩恋のもつれも加はりて相島虚吼(『虚吼句集』) 田植えを終え、青田になる頃に起きる村同士の水喧嘩。流れてくる川の水を上流の田んぼが引きすぎてしまうと、下流の田んぼに水が回らない。旱梅雨の時には、…

  2. キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子【季語=キャベツ(夏)】

    キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり山田径子(『径』) 小学生の…

  3. さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝【季語=梅雨(夏)】

    さよならと梅雨の車窓に指で書く長谷川素逝(『三十三才』『定本素逝集』)…

  4. 夏帯にほのかな浮気心かな 吉屋信子【季語=夏帯(夏)】

    夏帯にほのかな浮気心かな吉屋信子(『文人俳句歳時記』) 浮…

  5. 虎の尾を一本持つて恋人来 小林貴子【季語=虎尾草(夏)】

    虎の尾を一本持つて恋人来小林貴子(『北斗七星』) デートの…

  6. マグダラのマリア恋しや芥子の花 有馬朗人【季語=芥子の花(夏)】

  7. 五十なほ待つ心あり髪洗ふ 大石悦子【季語=髪洗ふ(夏)】

  8. 青い薔薇わたくし恋のペシミスト 高澤晶子【季語=薔薇(夏)】

  9. 恋終りアスパラガスの青すぎる 神保千恵子【季語=アスパラガス(春)】

  10. 春の雁うすうす果てし旅の恋 小林康治【季語=春の雁(春)】

  11. 恋の神えやみの神や鎮花祭 松瀬青々【季語=鎮花祭(春)】

  12. 妻が言へり杏咲き満ち恋したしと 草間時彦【季語=杏の花(春)】

おすすめ記事

  1. 【夏の季語】蚊/藪蚊 縞蚊 蚊柱
  2. 月光や酒になれざるみづのこと 菅 敦【季語=月光(秋)】
  3. 【冬の季語】蓮根
  4. 【夏の季語】サマーセーター/サマーニット
  5. 【冬の季語】おでん

Pickup記事

  1. 【連載】加島正浩「震災俳句を読み直す」第2回
  2. 【冬の季語】年惜む
  3. 【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2022年7月分】
  4. 【書評】小島健 第4句集『山河健在』(角川書店、2020年)
  5. 長き夜の四人が実にいい手つき 佐山哲郎【季語=長き夜 (秋)】
PAGE TOP