木犀や同棲二年目の畳 髙柳克弘(『未踏』…
手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦(…
九十の恋かや白き曼珠沙華 文挾夫佐恵(『…
もう逢わぬ距(へだた)りは花野にも似て …
目のなかに芒原あり森賀まり 田中裕明(『…
葛の花むかしの恋は山河越え 鷹羽狩行(『…
呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉 長谷川かな女…
あかくあかくカンナが微熱誘ひけり 高柳重…
滴りてふたりとは始まりの数 辻美奈子(『…
みちのくに戀ゆゑ細る瀧もがな 筑紫磐井(…