つはの葉につもりし雪の裂けてあり 加賀谷…
毛帽子をかなぐりすててのゝしれる 三木朱…
牡蠣舟やレストーランの灯をかぶり 大岡龍…
高梁折れて頬を打つあり鶉追ふ 三溝沙美(…
桔梗やさわや/\と草の雨 楠目橙黄子(く…
鳥屋の窓四方に展けし花すゝき 丹治蕪人(…
秋めくやあゝした雲の出かゝれば 池内たけ…
コスモスのゆれかはしゐて相うたず 鈴鹿野…
淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな 山本梅史…
蜩や久しぶりなる井の頭 柏崎夢香(かしわ…