ハイクノミカタ阪西敦子

  1. 高梁折れて頬を打つあり鶉追ふ      三溝沙美【季語=鶉(秋)】

    高梁折れて頬を打つあり鶉追ふ三溝沙美(さみぞ・さみ))日本は木曜の祝日と週末の間の金曜日、一日休めば四連休だし、気候もいいころだし…と、のんびり構えていたら、いくつも大切なことを忘れていて。あの返事…

  2. 桔梗やさわや/\と草の雨     楠目橙黄子【季語=桔梗(秋)】

    桔梗やさわや/\と草の雨楠目橙黄子(くすめ・とうこうし))…

  3. 鳥屋の窓四方に展けし花すゝき     丹治蕪人【季語=花すゝき(秋)】

    鳥屋の窓四方に展けし花すゝき丹治蕪人(たんじ・ぶじん))な…

  4. 秋めくやあゝした雲の出かゝれば      池内たけし【季語=秋めく(秋)】

    秋めくやあゝした雲の出かゝれば池内たけし(いけうち・たけし))…

  5. コスモスのゆれかはしゐて相うたず      鈴鹿野風呂【季語=コスモス(秋)】

    コスモスのゆれかはしゐて相うたず鈴鹿野風呂(すずか・のぶろ))…

  6. 淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな      山本梅史【季語=鹿(秋)】

  7. 蜩や久しぶりなる井の頭      柏崎夢香【季語=蜩(秋)】

  8. 月代は月となり灯は窓となる   竹下しづの女【季語=月(秋)】

  9. 生垣や忘れ一葉を落し掃く   村尾公羽【季語=一葉(秋)】

  10. 七夕のあしたの町にちる色帋   麻田椎花【季語=七夕(秋)】

  11. 大阪の屋根に入る日や金魚玉   大橋櫻坡子【季語=金魚玉(夏)】

  12. 盥にあり夜振のえもの尾をまげて   柏崎夢香【季語=夜振(夏)】

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