ハイクノミカタ阪西敦子
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高梁折れて頬を打つあり鶉追ふ 三溝沙美【季語=鶉(秋)】
高梁折れて頬を打つあり鶉追ふ三溝沙美(さみぞ・さみ))日本は木曜の祝日と週末の間の金曜日、一日休めば四連休だし、気候もいいころだし…と、のんびり構えていたら、いくつも大切なことを忘れていて。あの返事…
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桔梗やさわや/\と草の雨 楠目橙黄子【季語=桔梗(秋)】
桔梗やさわや/\と草の雨楠目橙黄子(くすめ・とうこうし))…
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鳥屋の窓四方に展けし花すゝき 丹治蕪人【季語=花すゝき(秋)】
鳥屋の窓四方に展けし花すゝき丹治蕪人(たんじ・ぶじん))な…
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秋めくやあゝした雲の出かゝれば 池内たけし【季語=秋めく(秋)】
秋めくやあゝした雲の出かゝれば池内たけし(いけうち・たけし))…
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コスモスのゆれかはしゐて相うたず 鈴鹿野風呂【季語=コスモス(秋)】
コスモスのゆれかはしゐて相うたず鈴鹿野風呂(すずか・のぶろ))…
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淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな 山本梅史【季語=鹿(秋)】
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蜩や久しぶりなる井の頭 柏崎夢香【季語=蜩(秋)】
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月代は月となり灯は窓となる 竹下しづの女【季語=月(秋)】
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生垣や忘れ一葉を落し掃く 村尾公羽【季語=一葉(秋)】
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七夕のあしたの町にちる色帋 麻田椎花【季語=七夕(秋)】
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大阪の屋根に入る日や金魚玉 大橋櫻坡子【季語=金魚玉(夏)】
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盥にあり夜振のえもの尾をまげて 柏崎夢香【季語=夜振(夏)】