ハイクノミカタ阪西敦子

  1. コスモスのゆれかはしゐて相うたず      鈴鹿野風呂【季語=コスモス(秋)】

    コスモスのゆれかはしゐて相うたず鈴鹿野風呂(すずか・のぶろ))十月ですよみなさん、もう、今年は三か月しかないそうですよ、やれやれ。やれやれといえば、これを書いている24時間以内には、ノーベル…

  2. 淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな      山本梅史【季語=鹿(秋)】

    淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな山本梅史(やまもと・ばいし))…

  3. 蜩や久しぶりなる井の頭      柏崎夢香【季語=蜩(秋)】

    蜩や久しぶりなる井の頭柏崎夢香(かしわざき・むこう))あっ…

  4. 月代は月となり灯は窓となる   竹下しづの女【季語=月(秋)】

    月代は月となり灯は窓となる竹下しづの女(たけした・しづのじょ))…

  5. 生垣や忘れ一葉を落し掃く   村尾公羽【季語=一葉(秋)】

    生垣や忘れ一葉を落し掃く村尾公羽(むらお・こうう))今週の…

  6. 七夕のあしたの町にちる色帋   麻田椎花【季語=七夕(秋)】

  7. 大阪の屋根に入る日や金魚玉   大橋櫻坡子【季語=金魚玉(夏)】

  8. 盥にあり夜振のえもの尾をまげて   柏崎夢香【季語=夜振(夏)】

  9. 行く涼し谷の向うの人も行く   原石鼎【季語=涼し(夏)】

  10. 山羊群れて夕立あとの水ほとり  江川三昧【季語=夕立(夏)】

  11. 思ひ沈む父や端居のいつまでも    石島雉子郎【季語=端居(夏)】

  12. 麦藁を束ねる足をあてにけり   奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】

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