ハイクノミカタ阪西敦子
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コスモスのゆれかはしゐて相うたず 鈴鹿野風呂【季語=コスモス(秋)】
コスモスのゆれかはしゐて相うたず鈴鹿野風呂(すずか・のぶろ))十月ですよみなさん、もう、今年は三か月しかないそうですよ、やれやれ。やれやれといえば、これを書いている24時間以内には、ノーベル…
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淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな 山本梅史【季語=鹿(秋)】
淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな山本梅史(やまもと・ばいし))…
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蜩や久しぶりなる井の頭 柏崎夢香【季語=蜩(秋)】
蜩や久しぶりなる井の頭柏崎夢香(かしわざき・むこう))あっ…
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月代は月となり灯は窓となる 竹下しづの女【季語=月(秋)】
月代は月となり灯は窓となる竹下しづの女(たけした・しづのじょ))…
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生垣や忘れ一葉を落し掃く 村尾公羽【季語=一葉(秋)】
生垣や忘れ一葉を落し掃く村尾公羽(むらお・こうう))今週の…
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七夕のあしたの町にちる色帋 麻田椎花【季語=七夕(秋)】
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大阪の屋根に入る日や金魚玉 大橋櫻坡子【季語=金魚玉(夏)】
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盥にあり夜振のえもの尾をまげて 柏崎夢香【季語=夜振(夏)】
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行く涼し谷の向うの人も行く 原石鼎【季語=涼し(夏)】
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山羊群れて夕立あとの水ほとり 江川三昧【季語=夕立(夏)】
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思ひ沈む父や端居のいつまでも 石島雉子郎【季語=端居(夏)】
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麦藁を束ねる足をあてにけり 奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】