啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 水原秋櫻子…
天高し鞄に辞書のかたくある 越智友亮 …
また次の薪を火が抱き星月夜 吉田哲二 …
「十六夜ネ」といった女と別れけり 永六輔…
手繰るてふ言葉も旨し走り蕎麦 益岡茱萸 …
敬老の日のどの席に座らうか 吉田松籟 …
秋鯖や上司罵るために酔ふ 草間時彦 一…
さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 皆吉爽雨…
いちじくはジャムにあなたは元カレに 塩見…
はるかよりはるかへ蜩のひびく 夏井いつき…