ががんぼの何が幸せ不幸せ 今井肖子)) …
立読みの少年夏は斜めに過ぎ 八田木枯))…
紙魚の跡たどりて紙魚に逢はんとす 後藤夜…
冷やっこ試行錯誤のなかにあり 安西水丸)…
まはすから嘘つぽくなる白日傘 荒井八雪)…
蛇の衣傍にあり憩ひけり 高濱虚子)) こ…
夏場所の終はるころ家建つらしい 堀下翔)…
捨て櫂や暑気たゞならぬ皐月空 飯田蛇笏)…
詠みし句のそれぞれ蝶と化(け)しにけり …
黒服の春暑き列上野出づ 飯田龍太)) こ…