尺蠖の己れの宙を疑はず 飯島晴子(「飯島…
生前の長湯の母を待つ暮春 三橋敏雄(「定…
産みたての卵や一つ大新緑 橋本夢道(「新…
非常口に緑の男いつも逃げ 田川飛旅子(『…
おにはにはにはにはとりがゐるはるは 大畑…
鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波…
花の影寝まじ未来が恐しき 小林一茶(句帖…
海松かゝるつなみのあとの木立かな 正岡子…
白梅や天没地没虚空没 永田耕衣(「而今・…
隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな 加藤楸…