命より一日大事冬日和 正木ゆう子 俳号…
雪の速さで降りてゆくエレベーター 正木ゆ…
仰向けに冬川流れ無一文 成田千空 千空…
或るときのたつた一つの干葡萄 阿部青鞋 …
弟へ恋と湯婆ゆづります 攝津幸彦(『鹿々…
みどり児のゐて冬瀧の見える家) 飯島晴子…
冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史 …
鍋物に火のまはり来し時雨かな 鈴木真砂女…
水吸うて新聞あをし花八ツ手 森賀まり 色…
綿虫や母あるかぎり死は難し 成田千空 兵…