蟷螂にコップ被せて閉じ込むる 藤田哲史 …
夏が淋しいジャングルジムを揺らす 五十嵐…
さういへばもう秋か風吹きにけり 今井杏太…
葛の花来るなと言つたではないか 飯島晴子…
すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる 阿…
妹は滝の扉を恣 小山玄紀 8月、9月の担…
さくら餅たちまち人に戻りけり) 渋川京子…
雪虫のそつとくらがりそつと口笛) 中嶋憲…
忘れゆくはやさで淡雪が乾く) 佐々木紺 …
うらみつらみつらつら椿柵の向う 山岸由佳…
血を分けし者の寝息と梟と) 遠藤由樹子 …
笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも) 中村苑…