古池やにとんだ蛙で蜘蛛るTELかな 加藤…
飛んでゐる蝶にいつより蜂の影 中西夕紀 …
春惜しみつゝ蝶々におくれゆく 三宅清三郎…
白魚の目に哀願の二つ三つ 田村葉 同僚の…
東風を負ひ東風にむかひて相離る 三宅清三…
かくも濃き桜吹雪に覚えなし) 飯島晴子 …
牡丹ていっくに蕪村ずること二三片) (加…
吾も春の野に下りたてば紫に 星野立子 先…
エッフェル塔見ゆる小部屋に雛飾り 柳田静…
三月の旅の支度にパスポート 千原草之 …
誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高 …
鶯に蔵をつめたくしておかむ) 飯島晴子 …