秋茄子の漬け色不倫めけるかな 岸田稚魚(…
鵙の朝肋あはれにかき抱く 石田波郷 お元…
中年や遠くみのれる夜の桃 西東三鬼(『夜…
怒濤聞くかたはら秋の蠅叩) 飯島晴子 …
はるかよりはるかへ蜩のひびく 夏井いつき…
めちやくちやなどぜうの浮沈台風くる 秋元…
起座し得て爽涼の風背を渡る 肥田埜勝美 …
寝室にねむりの匂ひ稲の花 鈴木光影 辞…
裸子の尻の青あざまてまてまて 小島健 お…
冷房とまる高階純愛の男女残し 金子兜太(…
おもかげや姨ひとりなく月の友 松尾芭蕉 …
妹は滝の扉を恣 小山玄紀 8月、9月の担…