新蕎麦のそば湯を棒のごとく注ぎ 鷹羽狩行…
風光りすなはちもののみな光る 鷹羽狩行 …
去年今年詩累々とありにけり) 竹下陶子 …
オルゴールめく牧舎にも聖夜の灯) 鷹羽狩…
胸の炎(ほ)のボレロは雪をもて消さむ) …
冬ざれや石それぞれの面構へ) 若井新一 …
枯野ゆく最も遠き灯に魅かれ) 鷹羽狩行 …
義士の日や途方に暮れて人の中) 日原傳 …
受賞者の一人マスクを外さざる) 鶴岡加苗…
舌荒れてをり猟銃に油差す) 小澤實 ht…
境内のぬかるみ神の発ちしあと) 八染藍子…
凍港や旧露の街はありとのみ) 山口誓子 …