杉の花はるばる飛べり杉のため 山田みづえ…
百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二 まだ…
昼の虫手紙はみんな恋に似て 細川加賀(『…
秋鯖や上司罵るために酔ふ 草間時彦 一…
葛咲くや嬬恋村の字いくつ 石田波郷 いよ…
秋めくや焼鳥を食ふひとの恋 石田波郷 …
さういへばもう秋か風吹きにけり 今井杏太…
鵙の朝肋あはれにかき抱く 石田波郷 お元…
起座し得て爽涼の風背を渡る 肥田埜勝美 …
少し派手いやこのくらゐ初浴衣 草間時彦 …
五十なほ待つ心あり髪洗ふ 大石悦子(『花…
春の雁うすうす果てし旅の恋 小林康治(『…