飛んでゐる蝶にいつより蜂の影 中西夕紀 …
うららかや空より青き流れあり 阿部みどり…
初花や竹の奥より朝日かげ (川端茅舎かわ…
蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ) 飯島晴…
初旅の富士より伊吹たのもしき 西村和子 …
いつよりも長く頭を下げ初詣 八木澤高原 …
命より一日大事冬日和 正木ゆう子 俳号…
花八つ手鍵かけしより夜の家 友岡子郷 …
背広よりニットに移す赤い羽根 野中亮介 …
泥棒の恋や月より吊る洋燈ラムプ 大屋…
はるかよりはるかへ蜩のひびく 夏井いつき…
未来より滝を吹き割る風来たる 夏石番矢(…