個室のやうな明るさの冬来る 廣瀬直人 こ…
ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金…
一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってか…
底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史 「母…
仲秋の金蠅にしてパッと散る 波多野爽波 …
つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいな…
ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき 安井浩…
ある年の子規忌の雨に虚子が立つ 岸本尚毅…
ときじくのいかづち鳴つて冷やかに 岸本尚…
季(とき)すぎし西瓜を音もなく食へり 能…