ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で…
無方無時無距離砂漠の夜が明けて 津田清子…
麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子 「…
馬の背中は喪失的にうつくしい作文だった。…
黒き魚ひそみをりとふこの井戸のつめたき水…
露地裏を夜汽車と思ふ金魚かな 攝津幸彦 …
プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ 石田波…
いけにえにフリルがあって恥ずかしい 暮田…
切腹をしたことがない腹を撫で 土橋螢 ぽ…
蟲鳥のくるしき春を不爲 高橋睦郎 「不爲…