灰神楽かと思ひきや杉花粉 天沢退二郎(「…
黄沙いまかの楼蘭を発つらむか 藤田湘子(…
実るなと掴む乳房や春嵐 渡邉美愛(「17…
誰もみなコーヒーが好き花曇 星野立子(「…
変身のさなかの蝶の目のかわき 宮崎大地(…
恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし 河東…
くれなゐの花には季なし枕もと 石川淳(『…
ばか、はしら、かき、はまぐりや春の雪 久…
ひかり野へきみなら蝶に乗れるだろう 折笠…
自愛の卓ポテトチップは冬のうろこ 鈴木明…