ものゝふの掟はしらず蜆汁 秦夕美(『雲 …
灯を消せば部屋無辺なり夜の雪 小川軽舟(…
冬深し柱の中の波の音 長谷川櫂(『古志』…
よもに打薺もしどろもどろ哉 芭蕉(『芭蕉…
二十世紀なり列国に御慶申す也 尾崎紅葉(…
ぽつぺんを吹くたび変はる海の色 藺草慶子…
集いて別れのヨオーッと一本締め 雪か 池…
つひに吾れも枯野のとほき樹となるか 野見…
完璧なメドベージェワが洟を擤む 秋尾 敏…
本の山くづれて遠き海に鮫 小澤實(『砧』…