抱きしめてもらへぬ春の魚では 夏井いつき…
啜り泣く浅蜊のために灯を消せよ 磯貝碧蹄…
海市あり別れて匂ふ男あり 秦夕美(『逃世…
エリックのばかばかばかと桜降る 太田うさ…
卒業す片恋少女鮮烈に 加藤楸邨(『吹越』…
誰をおもひかくもやさしき雛の眉 加藤三七…
海苔あぶる手もとも袖も美しき 瀧井孝作(…
鳥の恋いま白髪となる途中 鳥居真里子(『…
魚は氷に上るや恋の扉開く 青柳飛(「天為…
寒いねと彼は煙草に火を点ける 正木ゆう子…