扇子低く使ひぬ夫に女秘書 藤田直子(『極…
中年の恋のだんだら日覆かな 星野石雀(『…
散るときのきてちる牡丹哀しまず 稲垣きく…
春の水とは濡れてゐるみづのこと 長谷川櫂…
人妻ぞいそぎんちやくに指入れて 小澤實(…
春ショール靡きやすくて恋ごこち 檜紀代(…
サイネリア待つといふこときらきらす 鎌倉…
さくら貝黙うつくしく恋しあふ 仙田洋子(…
椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ 池田澄…
沈丁や夜でなければ逢へぬひと 五所平之助…