船室の梅雨の鏡にうつし見る 日原方舟(ひ…
さくらんぼ洗ひにゆきし灯がともり 千原草…
まどごしに與へ去りたる螢かな 久保より江…
日蝕の鴉落ちこむ新樹かな 石田雨圃子(い…
白牡丹四五日そして雨どつと 高田風人子(…
春暁のカーテンひくと人たてり 久保ゐの吉…
かゝる世もありと暮しぬ春炬燵 松尾いはほ…
纐纈の大座布団や春の宵 真下喜太郎(まし…
先生はいつもはるかや虚子忌来る 深見けん…
夜着いて花の噂やさくら餅 關 圭草(せき…