牛乳の膜すくふ節季の金返らず 小野田兼子…
懐手蹼ありといつてみよ 石原吉郎 懐手は…
白息の駿馬かくれもなき曠野 飯田龍太 私…
ストーブに貌が崩れていくやうな 岩淵喜代…
印刷工枯野に風を増刷す 能城檀 この句に…
馬孕む冬からまつの息赤く 粥川青猿 作者…
馬小屋に馬の表札神無月 宮本郁江 馬小屋…
人の世に雪降る音の加はりし 伊藤玉枝 今…
真っ黒な鳥が物言う文化の日 出口善子 も…
啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 水原秋桜子…