露草を持つて銀行に入つてゆく) 飯島晴子…
いちじくはジャムにあなたは元カレに 塩見…
さういへばもう秋か風吹きにけり 今井杏太…
鵙の朝肋あはれにかき抱く 石田波郷 お元…
中年や遠くみのれる夜の桃 西東三鬼(『夜…
怒濤聞くかたはら秋の蠅叩) 飯島晴子 …
はるかよりはるかへ蜩のひびく 夏井いつき…
めちやくちやなどぜうの浮沈台風くる 秋元…
葛の花来るなと言つたではないか 飯島晴子…
起座し得て爽涼の風背を渡る 肥田埜勝美 …