九月来る鏡の中の無音の樹) 津川絵理子 …
帰るかな現金を白桃にして) 原 ゆき …
葛の花むかしの恋は山河越え 鷹羽狩行(『…
季(とき)すぎし西瓜を音もなく食へり 能…
向いてゐる方へは飛べぬばつたかな) 抜井…
汽車逃げてゆくごとし野分追ふごとし 目迫…
呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉 長谷川かな女…
みづうみに鰲を釣るゆめ秋昼寝 森澄雄 「…
膝枕ちと汗ばみし残暑かな) 桂米朝 桂…
天高し深海の底は永久に闇 中野三允(『三…