【夏の季語】酢漿の花

【夏の季語=三夏(5月〜7月)】酢漿の花

難読字ではあるが、夏になると路傍で見かける「カタバミ」である。夜に葉が閉じて、半分になったように見えることがその名の由来とされる。漢字表記には、「片喰」「傍食」なども用いられるが、歳時記では「酢漿」が一般的。ただし、ひらがなで書かれることも多い。

カタバミの花期は5~10月。

クローバーにも似た、ハート形の葉が特徴的。花の色は黄色であるが、紫色やピンク色の花を付けるものもある。以下の画像は、ムラサキカタバミ。


【酢漿の花(上五)】
かたばみの花より淋し住みわかれ 三橋鷹女
かたばみを見てゐる耳のうつくしさ 横山白虹
かたばみに雨ぴちぴちと雀の子 矢島渚男
かたばみを掃きいぢめたる箒かな 辻桃子

【酢漿の花(中七)】

【酢漿の花(下五)】
川清水わが紋どころ酢漿草咲く 中村草田男

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