鹿の映れるまひるまのわが自転車旅行) 飯…
貝殻の内側光る秋思かな 山西雅子 先週…
つれづれのわれに蟇這ふ小庭かな 杉田久女…
鹿や鶏の切紙下げる思案かな) 飯島晴子 …
あきざくら咽喉に穴あく情死かな 宇多喜代…
秋草の揺れの移れる体かな 涼野海音 十月…
雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城 …
暮るるほど湖みえてくる白露かな 根岸善雄…
白萩を押してゆく身のぬくさかな) 飯島晴…
秋茄子の漬け色不倫めけるかな 岸田稚魚(…
おほぞらを剝ぎ落したる夕立かな 櫛部天思…
赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな 稲畑汀子 …