かな

  1. つれづれのわれに蟇這ふ小庭かな 杉田久女【季語=蟇(夏)】

    つれづれのわれに蟇這ふ小庭かな杉田久女 私が住んでいる街の公民館に図書室が併設されている。ここは、公民館活動の資料室としての存在であり、公民館で実施する講座や催しに関する本を揃えている。文学、歴史、…

  2. 鹿や鶏の切紙下げる思案かな 飯島晴子

    鹿や鶏の切紙下げる思案かな)飯島晴子 思案ということは、現…

  3. あきざくら咽喉に穴あく情死かな 宇多喜代子【季語=あきざくら(秋)】

    あきざくら咽喉に穴あく情死かな宇多喜代子(『りらの木』) …

  4. 秋草の揺れの移れる体かな 涼野海音【季語=秋草(秋)】

    秋草の揺れの移れる体かな涼野海音十月に入ってから、大会にあ…

  5. 雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城【季語=無月(秋)?】

    雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな村上鬼城いきなりだがこの場をお…

  6. 暮るるほど湖みえてくる白露かな 根岸善雄【季語=白露(秋)】

  7. 白萩を押してゆく身のぬくさかな 飯島晴子【季語=白萩(秋)】

  8. 秋茄子の漬け色不倫めけるかな 岸田稚魚【季語=秋茄子(秋)】

  9. おほぞらを剝ぎ落したる夕立かな 櫛部天思【季語=夕立(夏)】

  10. 赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな 稲畑汀子【季語=牡丹(夏)】

  11. 夏至白夜濤たちしらむ漁港かな 飯田蛇笏【季語=夏至白夜(夏)】

  12. 黒揚羽に当てられてゐる軀かな 飯島晴子【季語=黒揚羽(夏)】

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