夏至白夜濤たちしらむ漁港かな 飯田蛇笏(…
黒揚羽に当てられてゐる軀(からだ)かな)…
水中に風を起せる泉かな) 小林貴子 今…
うつとりと人見る奈良の鹿子哉 正岡子規 …
夏帯にほのかな浮気心かな 吉屋信子(『文…
つばめつばめ泥が好きなる燕かな) 細見綾…
まだ固き教科書めくる桜かな) 黒澤麻生子…
春の夜のエプロンをとるしぐさ哉) 小沢昭…
流氷が繋ぐ北方領土かな 大槻独(どく)舟…
よもに打薺もしどろもどろ哉 芭蕉(『芭蕉…
皹といふいたさうな言葉かな) 富安風生 …
禁断の木の実もつるす聖樹かな) モーレン…