少女才長け鶯の鳴き真似する) (三橋鷹女…
鷹鳩と化して大いに恋をせよ 仙田洋子 …
誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高 …
鶯に蔵をつめたくしておかむ) 飯島晴子 …
トラックに早春を積み引越しす) (柊月子…
針供養といふことをしてそと遊ぶ 後藤夜半…
くしゃみしてポラリス逃す銀河売り 市川桜…
クリスマス「君と結婚していたら」 堀井春…
日記買ふよく働いて肥満して 西川火尖 日…
起座し得て爽涼の風背を渡る 肥田埜勝美 …
腕まくりして女房のかき氷 柳家小三治 …
軽き咳して夏葱の刻を過ぐ) 飯島晴子 …