甘き花呑みて緋鯉となりしかな) 坊城俊樹…
体内の水傾けてガラス切る 須藤徹(『須藤…
いけにえにフリルがあって恥ずかしい 暮田…
湖の水かたふけて田植かな 高井几董(大須…
人妻ぞいそぎんちやくに指入れて 小澤實(…
春ショール靡きやすくて恋ごこち 檜紀代(…
あつ雉子あつ人だちふ目が合うて) 西野文…
春山もこめて温泉の国造り 高濱虚子 「温…
夜着いて花の噂やさくら餅 關 圭草(せき…
目つぶりて春を耳嚙む処女同志 高篤三(川…
見てゐたる春のともしびゆらぎけり 池内た…
詩に瘦せて二月渚をゆくはわたし 三橋鷹女…