夢に夢見て蒲団の外に出す腕よ 桑原三郎(…
つぶやきの身に還りくる夜寒かな) 須賀一…
逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ) 池田…
ひよんの実や昨日と違ふ風を見て) 高橋安…
鳥屋の窓四方に展けし花すゝき 丹治蕪人(…
秋冷やチーズに皮膚のやうなもの) 小野あ…
懐石の芋の葉にのり衣被) 平林春子 19…
輝きてビラ秋空にまだ高し) 西澤春雪 松…
手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦(…
つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいな…
淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな 山本梅史…
海に出て綿菓子買えるところなし 大高翔(…