熟れ麦はほろびのひかり夕日また 石原舟月…
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷喨々 予約…
蕎麦碾くや月山はうつすらと雪) (佐藤郁…
卒業歌ぴたりと止みて後は風 岩田由美 今…
辛酸のほどは椿の絵をかけて) 飯島晴子 …
寒いねと彼は煙草に火を点ける 正木ゆう子…
真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと…
わが腕は翼風花抱き受け 世古諏訪 掲句は…
年逝くや兎は頰を震はせて) 飯島晴子 …
白菜かかへみやこのなかは曇なり) 飯島晴…
寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は 成田千空 …
凍る夜の大姿見は灯を映す 一力五郎 私に…