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たかだかとあはれは三の酉の月 久保田万太郎【季語=三の酉(冬)】
2024.11.29
茅枯れてみづがき山は蒼天に入る 前田普羅【季語=枯る(冬)】
2024.11.16
菰巻いて松は翁となりにけり 大石悦子【季語=菰巻く(冬)】
2024.11.15
咳込めど目は物を見てゐてかなし 京極杞陽【季語=咳(冬)】
2024.11.12
ひょんの笛ことばにしては愛逃ぐる 池冨芳子【季語=ひょんの笛(秋)】
2024.11.11
白芙蓉今日一日は恋人で 宮田朗風【季語=芙蓉(秋)】
2024.09.30
七月へ爪はひづめとして育つ 宮崎大地【季語=七月(夏)】
2024.07.14
恋人はめんどうな人さくらんぼ 畑耕一【季語=さくらんぼ(夏)】
2024.06.17
夕飯よけふは昼寝をせぬままに 木村定生【季語=昼寝(夏)】
2024.06.11
すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる 阿部完市
2024.06.09
早乙女のもどりは眼鏡掛けてをり 鎌田恭輔【季語=早乙女(夏)】
2024.06.04
身支度は誰より早く旅涼し 阪西敦子【季語=涼し(夏)】
2024.06.01
本の背は金の文字押し胡麻の花 田中裕明【季語=胡麻の花(夏)】
2024.05.14
熟れ麦はほろびのひかり夕日また 石原舟月【季語=熟れ麦(夏)】
2024.05.10
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷喨々【季語=捩花(夏)】
2024.05.08
蕎麦碾くや月山はうつすらと雪 佐藤郁良【季語=雪(冬)】
2024.03.27
卒業歌ぴたりと止みて後は風 岩田由美【季語=卒業歌(春)】
2024.03.09
辛酸のほどは椿の絵をかけて 飯島晴子【季語=椿(春)】
2024.02.11
寒いねと彼は煙草に火を点ける 正木ゆう子【季語=寒い(冬)】
2024.02.05
真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと言う 福田若之【季語=真っ白な息(冬)】
2024.01.19
わが腕は翼風花抱き受け 世古諏訪【季語=風花(冬)】
2024.01.18
年逝くや兎は頰を震はせて 飯島晴子【季語=年逝く(冬)】
2023.12.31
白菜かかへみやこのなかは曇なり 飯島晴子【季語=白菜(冬)】
2023.12.24
寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は 成田千空【季語=寒夕焼(冬)】
2023.12.20
凍る夜の大姿見は灯を映す 一力五郎【季語=凍る(冬)】
2023.12.14
雀来て紅梅はまだこどもの木 成田千空【季語=紅梅(春)】
2023.12.13
白鳥の花の身又の日はありや 成田千空【季語=白鳥(冬)】
2023.12.06
デモすすむ恋人たちは落葉に佇ち 宮坂静生【季語=落葉(冬)】
2023.12.04
主よ人は木の髄を切る寒い朝 成田千空【季語=寒い(冬)】
2023.11.29
綿虫や母あるかぎり死は難し 成田千空【季語=綿虫(冬)】
2023.11.15
向日葵をつよく彩る色は黒 京極杞陽【季語=向日葵(夏)】
2023.11.03
しやぼんだま死後は鏡の無き世界 佐々木啄実【季語=石鹸玉(春)】
2023.10.31
恋ふたつ レモンはうまく切れません 松本恭子【季語=レモン(秋)】
2023.10.23
秋・紅茶・鳥はきよとんと幸福に 上田信治【季語=秋(秋)】
2023.10.19
横顔は子規に若くなしラフランス 広渡敬雄【季語=ラフランス(秋)】
2023.10.18
ここは敢て追はざる野菊皓かりき 飯島晴子【季語=野菊(秋)】
2023.10.08
逢いたいと書いてはならぬ月と書く 池田澄子【季語=月(秋)】
2023.09.28
片足はみづうみに立ち秋の人 藤本夕衣【季語=秋(秋)】
2023.09.21
けふあすは誰も死なない真葛原 飯島晴子【季語=葛の花(秋)】
2023.09.17
ラグビーのゴールは青き空にあり 長谷川櫂【季語=ラグビー(冬)】
2023.09.15
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