ハイクノミカタ

寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は 成田千空【季語=寒夕焼(冬)】


寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は

成田千空

 第四句集『白光』により蛇笏賞を受賞した2年後の、平成12年(2000・千空79歳)に第五句集『忘年』、千空の没年である平成19年(2007・千空86歳)に生涯最後の句集でもある第六句集『十方吟』が刊行された。

 千空における風土性というものが、ここに至って一層の自在境を獲得し、千空固有の文学世界となって表現されている。「風土性もまた社会的存在の構造であり、そうして歴史性と離すことができないものである。歴史性と風土性の合一において、いわば歴史は肉体を獲得する」という和辻哲郎の風土観の核心と千空俳句は吻合しており、長年津軽という風土を見つめ続けた千空だからこそ、「言葉の地味がもつ力」が一句の土壌として真実感・生活感情を獲得し、連綿とした歴史を保証している。それはまた、「習慣化した日常性を透視した発想の力が言葉にはたらいている」とも言うことができ、千空のその眼差しが、ひろく人間存在そのものに触れるものとして昇華されていると言って良いだろう。

 母老いて消えんばかりや雪螢

 藁焼きの煙執念(しゆうね)く北津軽

 母を見に山を見にゆく小春かな

 生国や眼も熱くなるじやつぱ汁

 こんこんと雪降る村のお葬式

 みんな夢雪ふりつつむ雪だるま

 をみな子のひかがみゑくぼ風は春

 骨肉の骨を拾ひてあたたかし

 胸ひらくやうに夜が明け冬鴎

 葬ひの鉦かんかんと水澄めり   (『忘年』より)

 寒雀日も照り翳る遊びして

 津軽いま六根清浄花りんご

 兄よりは兄嫁大事盆の家

 我もまた津軽のお()や暖炉汽車

 雪よりも白き骨これおばあさん

 春の風顔いつぱいに吹く日かな

 人日や力をつくしめしを食ふ

 (とき)いろの寒の夜明けよありがたう

 うすべりに残るはらから盆供養

 砂に降る雨しくしくと蜆汁   (『十方吟』より)

 「こんこんと雪降る村のお葬式」と「葬ひの鉦かんかんと水澄めり」の二句に関しては、横澤放川の懇ろな句評があるので、ここに挙げておきたい。

 「こんこんといい、かんかんという実に平明なオノマトペが、余計な修辞的配慮を払い捨てたかのようにして使われている。こんこんととはまるで、母親が幼子を寝かしつけようと口遊むつたない子守唄のようなリズムではないか」。

 「叩き鉦はたとえば女たちが、それこそ生身をゆりながら、縷々として和讃を詠唱するときのそのリズムの助け鉦だ。この句ではそれが野辺送りの光景のなかで、自他のゆるしあいのように響きわたっているのだ。そうした響きを耳にしたこどもたちがその音をまねて、かんかんと声にしながらついてゆく、そんななんだか桃源郷かどこかの風景を想像させないでもないのである」。「こんこんと生き替り、かんかんと死に替る悲しい明るさなのである」、

  ☆

 晩年の千空は、このように平明だが奥深い、まるで童心のような純粋な詩情で詠まれた句が多く、黒田杏子も第六句集『十方吟』の作品鑑賞の中で、「成田千空氏の作品世界は、八十代に入って大きく変貌している。ともかく愉しい。面白くて、いきいき溌溂、読ませる句がぎっしり並んでいる。毎月八回のカルチャー講義を重ねてこられた歳月の中で、氏はおおむね七十代の初心者である受講生に『自由な発想と確かな表現』に向って進むことを求め、慈愛に満ちた指導を重ねられた。その『行』の実りが誰よりもまず成田千空講師にもたらされたことをこの句集に如実に示す」と語っている。

『赤冊子』では、「功者に病有り。師の詞にも『俳諧は三尺の童にさせよ。初心の句こそたのもしけれ。』などと度々云ひ出でられしも、みな功者の病を示されしなり」とあるが、千空の晩年は、なまじ技巧に溺れて本然の詩情を見失うという事はなく、「三尺の童」的自在な発想で句を詠んでいると言って良いだろう。

 しかし、そのリズムと措辞の軽やかさと自在さは、一見すると「軽み」とも捉えられなくもないだろう。はたして千空は「軽み」についてはどのような考えを持っていたのであろうか。

 千空は昭和53年(1978)の萬緑3月号に於いて、当時の俳壇の時評を紐解く際に、「軽み」の流行のことを指摘し、「人間探究派に重くれた一面を特にそのエピゴーネンを見て、今度は軽みの世界、そして遊びの世界に特に照明をあてて見せる。」「そうすると『軽み』が一つの俳句表現の目標となってはやり出すのである。芭蕉没後に『軽み』はむしろ俳句の低俗化をもたらしたことも忘れてはなるまい。」と警鐘を鳴らしている。

 また、平成8年(1996)のインタビュー形式の鼎談に於いて、現代の軽い傾向の句、コピー間隔とも言える俳句の流行をどう思うか聞かれた際に、次のように述べている。

 「現在の『軽み』とは何かというと、恐らく、センスとかウィットとかの面だけで捉える傾向の俳句ですね。人間探究派の重くれに対する、もうひとつ違った世界が生まれている。それは、如何に生きるかを考える必然性が薄まったからという事もあるでしょう。しかし、軽みの本質は自在性にあると思います。草田男俳句にもその要素がありました」。

 「ともかく誰もが食べて行ける、そうすると俳句は何の為にやるかと言うと楽しみの為なんですね。趣味とか同好会の様な、それでもそこに創る嬉しさを感じて。ただ、俳句は文学

でなくなってゆく傾向を感じます」。「しかし、そういう傾向が流行しているからこそ、もう一度文学の根源を考えて貰いたい。『萬緑』とは、中村草田男の人間探求の精神を受け継いだ俳誌であろうと。いま俳壇に流行している傾向とは違う、だから一般には広く受入れられないかもしれないけれど」。

 この千空の警鐘と願いは、草田男が最晩年、『萬緑』全国大会に於いての講演中で、「軽み」について指摘したものと同様の性質を持っている。

一つ目は昭和53年8月の講演である。草田男は、「梅が香にのつと日の出る山路かな」「八九間空で雨ふる柳哉」という芭蕉の二句を挙げ、無邪気ではあるが、すでにゆるみに陥り始めているという点を指摘した上で、以下のように語っている。

「新興俳句以来、作句活動と言うものが、余りにも、体当たり的に続けられてきたのはいいのですが、構えの方が多くなりすぎて、自然に湧き、自然に流れるような、自然発生的で生命的な要素が少なくなってきているので、芭蕉が、一生の間に、つぎつぎと転じて、芭蕉の一派の運動が最後に至った『軽み』こそ、最もすぐれた境地、方向だと考えて、強いて、明日の俳壇を救うものだとして、その道を、万人に示そうとしたことは、その時期の芭蕉の実作をみることによって、やはり吟味が足りず、不備な論考であると、われわれは、思わざるを得ません」。

 「今後、これが、どういう風になって行くのかわかりませんが、『軽み』が、万能であると考えることは、作者の内的生命を衰弱させ、アーティザン的な生き様に、われわれを、知らず知らずのうちに導いて行って、ひいては、うっかりすると、妙なところへ転落して行く糸口になる可能性もなしとはしない」。

 そして二つ目。翌年の『萬緑』全国大会の講演内では、「私には軽みというものを最高の境地で、我々が今後もひたすらに追求していくべきものだとはどうしても思えません。軽みということも考えてみるべきだし、これを吟味していくことも必要だけれども、それが俳句文学の今後の最も大切な最高の目的であり、考えようだとはどうしても思えないということを今まで述べてきたわけです」と当時の「軽み」の流行を真っ向否定しつつ、今後の俳壇の方向性として以下のように述べている、

 「特に日本人は明治以後、非常に恵まれたというか気がついてみたら祖先及び先輩の営みの結果として選ばれた近代諸国の中にその位置を占めていることを発見して非常な喜びと期待と決意をもって発展してきたのが、今次の戦争で見るも無残な敗戦ということになり、腰を折られてしまい、あとは明日、明後日を考えることもなく、とにかく今日を楽しく美しく悠遊することさえできればそれでいいという、いわゆる終末観みたいなものに侵されてきているのです。これが今日の軽みというものにつながるわけで、お互いがお互いに不当に重みを課することもなく、限度以上の、第一義的なものなど望むことなしに、今日の我々の心のくつろぎ、楽しみ、慰安になるものが備わっていればそれでいい、それをキャッチすることができればそれでいいではないかという敗北主義みたいな気分が今の日本人の上に広がってきている結果でもあるのです」。

 「しかし、我々が芸術を作るというのは、最も深い、最も永久的ないのちのあり場を探って、そして身につけ、心につけ、一分一厘でもそういう世界を作品の世界の中で実現させようと考えるからです。これから身を避けていこうと考える人が、皆をくつろがせ楽しませ開放するような世界を作りさえすればいい、そのことが皆の恵みでもあるのだと唱えるわけです」。

 「皆さんも、軽み説などということを考えるときに、それを全幅的に肯定し従っていくのではなしに、(中略)我々は我々自身の、我々の世界を、より深く、より永続的な価値の世界に、いのちの世界にしていくよう、そこに目を向けていくことが重要だということを考えて欲しいと思います」。

  ☆

芭蕉の事に関していえば、千空は昭和30年(1955)5月号の『萬緑』内の「俳句性と社会性(一)」(リレー座談会)に於いて、芭蕉の文学性を以下のように語っている。

「芭蕉はしかし、自然に向っていても決して自然諷詠をやっているのではなく、そこに人生のひびきを打ち込めている。つまり一つのエモーションが人生と文学を貫いて見事な合力の表現を遂げている、その典型なんだね。そこで、この見事な合力の表現を、芭蕉以後、誰一人強力に押し進めなかったことに問題があると思う。何時でも片一方に偏して来た」。

末尾の部分は「(草田男を除いて)誰一人…」という事であろうが、平成5年(1993)9月号の『萬緑』の鼎談の際にも、草田男の芸と文学の話題になると千空は、「やはり原点としては芭蕉なんでしょうね。蕪村でも、一茶でもなければ、やっぱり芭蕉に求められるという感じでしょうね。芭蕉には本当の意味の芸と文学がありますから、それを現代にどう生かすか、ということなんで、多分草田男俳句というのは虚子も子規もやっていない、ああいう形では誰もやっていないものでしょう。それがどういうふうに位置付けられるのか、まあ草田男という存在そのものをですが」と述べ、芭蕉の「さび」「しおり」「軽み」といったいわゆる芸の部分ではなく、芭蕉の人生観や社会性とも形容すべき文学的な志向を指摘している。

こういった芭蕉の文学性というものは、芭蕉の辞世の一つである「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」の一句を例として取り出してみても明らかであろう。上五の字余りから始まり、内容もあまりにも「軽み」とは言えないエモーションと人生を打ち込めて詠んだ重くれのある句である。この句の前書に「病中吟」とわざわざつけたことからも、俳句という文芸に一生を捧げ、志半ばで潰える己が身を悔いての句であると同時に、俳人として全うする人生そのものであったという事が窺える。草田男や千空からしてみれば、このような我の強い人物が「いわば芸やウィットの範疇にある「軽み」という情感を俳句の極致にする訳がないという事であった。

  ☆

 掲句は、千空に於ける辞世のうちの一つである。

 晩年は「自分でも不思議なほど自由にことばが動き出して次々に作品が生まれてくる」と語っていたというが、平成19年(2007)の一月初め、千空は癌の転移を告げられた。その後、「隠してもしょうがない」と、一月二十七日に、萬緑新年句会にて病状を公表し、後継者選出を要請。すぐさま第六句集『十方吟』の刊行の手筈を整えた。三月十五日に五所川原で開かれた『十方吟』の出版祝賀会では、「これからは攻めの俳句を目指したい」と絶える事なき俳句への意欲を示していた。

 九月末になると千空は癌の進行で歩行も思うようにならず、車椅子での生活を余儀なくされた。そんな中でも十月に開催された萬緑全国大会に出席、「皆さんの元気な顔を見にまいりました。そして私も皆さんを見ることで元気を貰うのです。句も湧いてきて仕方ない位ですが、今年になって健康上の問題もあり、十二月を以て『萬緑』の選者を降ります」と挨拶を述べる。

 その後は、再入院の病室にて『萬緑』の選やさらなる極致を目指して自身の作句などに取り組んでいたが、そんな中、雑誌『俳句』の新年詠八句の依頼を受け、千空が口述した句を妻の市子夫人が筆記し、以下の句群を発表している。

  個室
 清涼水鼻に突きぬけ命なり

 子を連れて小鳥来てゐる声がする

 月は無く夜勤介護士吾子のやう

 秋白き癌の錠剤儚なしや

 凄まじき月光となる個室かな

 ベッドにも崖つ淵のあり秋夜寒

 介護婦のみな湯女となる初湯かな

 寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は

 「寒夕焼」の句を末尾にするように言われた市子夫人は、新年号なのに縁起が悪いと戸惑ったが、千空はたった一言「それでいいんだ」と言っただけであったという。

 筆者はこの千空の最晩年と芭蕉の最晩年とをどうしても重ねずにはいられない。どちらも病に冒されてもなお俳句というものに生涯を捧げ、自分の人生とエモーションを詠み続け、文学というものを探求し続けた、いわば「未完」の存在。その未完のいのちの世界を、我々は「生き替り死に替り」して受け継いでいかなければならないのであろう。

北杜駿


【執筆者プロフィール】
北杜駿(ほくと・しゅん)
1989年生まれ。千葉県出身。現在は山梨県在住。2019年「森の座」入会、横澤放川に師事。2022年星野立子新人賞受賞。2023年森の座新人賞受賞。「森の座」同人。
Email: shun.hokuto@outlook.com


2020年10月からスタートした「ハイクノミカタ」。【シーズン1】は、月曜=日下野由季→篠崎央子(2021年7月〜)、火曜=鈴木牛後、水曜=月野ぽぽな、木曜=橋本直、金曜=阪西敦子、土曜=太田うさぎ、日曜=小津夜景さんという布陣で毎日、お届けしてきた記録がこちらです↓



【2023年12月・2024年1月の火曜日☆土井探花のバックナンバー】
>>〔1〕忘年会みんなで逃がす青い鳥 塩見恵介
>>〔2〕古暦金本選手ありがたう 小川軽舟
>>〔3〕枇杷の花ふつうの未来だといいな 越智友亮

【2023年11月・12月の水曜日☆北杜駿のバックナンバー】
>>〔9〕静臥ただ落葉降りつぐ音ばかり 成田千空
>>〔10〕綿虫や母あるかぎり死は難し 成田千空
>>〔11〕仰向けに冬川流れ無一文 成田千空
>>〔12〕主よ人は木の髄を切る寒い朝 成田千空
>>〔13〕白鳥の花の身又の日はありや 成田千空
>>〔14〕雀来て紅梅はまだこどもの木 成田千空

【2023年12月・2024年1月の木曜日☆浅川芳直のバックナンバー】
>>〔1〕霜柱五分その下の固き土 田尾紅葉子
>>〔2〕凍る夜の大姿見は灯を映す 一力五郎

【2023年10・11月の火曜日☆西生ゆかりのバックナンバー】
>>〔1〕猫と狆と狆が椎茸ふみあらす 島津亮
>>〔2〕赤福のたひらなへらもあたたかし 杉山久子
>>〔3〕五つずつ配れば四つ余る梨 箱森裕美
>>〔4〕湯の中にパスタのひらく花曇 森賀まり
>>〔5〕しやぼんだま死後は鏡の無き世界 佐々木啄実
>>〔6〕待春やうどんに絡む卵の黄 杉山久子
>>〔7〕もし呼んでよいなら桐の花を呼ぶ 高梨章
>>〔8〕或るときのたつた一つの干葡萄 阿部青鞋
>>〔9〕若き日の映画も見たりして二日 大牧広

【2023年10・11月の木曜日☆野名紅里のバックナンバー】
>>〔1〕黒岩さんと呼べば秋気のひとしきり 歌代美遥
>>〔2〕ロボットの手を拭いてやる秋灯下 杉山久子
>>〔3〕秋・紅茶・鳥はきよとんと幸福に 上田信治
>>〔4〕秋うらら他人が見てゐて樹が抱けぬ 小池康生
>>〔5〕縄跳をもつて大縄跳へ入る 小鳥遊五月
>>〔6〕裸木となりても鳥を匿へり 岡田由季
>>〔7〕水吸うて新聞あをし花八ツ手 森賀まり
>>〔8〕雪の速さで降りてゆくエレベーター 正木ゆう子
>>〔9〕死も佳さそう黒豆じっくり煮るも佳し 池田澄子

【2023年9・10月の水曜日☆伊藤幹哲のバックナンバー】
>>〔1〕暮るるほど湖みえてくる白露かな 根岸善雄
>>〔2〕雨だれを聴きて信濃の濁り酒 德田千鶴子
>>〔3〕雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城
>>〔4〕旅いつも雲に抜かれて大花野  岩田奎
>>〔5〕背広よりニットに移す赤い羽根 野中亮介
>>〔6〕秋草の揺れの移れる体かな 涼野海音
>>〔7〕横顔は子規に若くなしラフランス 広渡敬雄
>>〔8〕萩にふり芒にそそぐ雨とこそ 久保田万太郎

【2023年8・9月の火曜日☆吉田哲二のバックナンバー】
>>〔1〕中干しの稲に力を雲の峰   本宮哲郎
>>〔2〕裸子の尻の青あざまてまてまて 小島健
>>〔3〕起座し得て爽涼の風背を渡る 肥田埜勝美
>>〔4〕鵙の朝肋あはれにかき抱く  石田波郷
>>〔5〕たべ飽きてとんとん歩く鴉の子 高野素十
>>〔6〕葛咲くや嬬恋村の字いくつ  石田波郷
>>〔7〕秋風や眼中のもの皆俳句 高浜虚子
>>〔8〕なきがらや秋風かよふ鼻の穴 飯田蛇笏
>>〔9〕百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二

【2023年8月の木曜日☆宮本佳世乃のバックナンバー】
>>〔1〕妹は滝の扉を恣       小山玄紀
>>〔2〕すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる 阿部完市
>>〔3〕葛の花来るなと言つたではないか 飯島晴子
>>〔4〕さういへばもう秋か風吹きにけり 今井杏太郎
>>〔5〕夏が淋しいジャングルジムを揺らす 五十嵐秀彦
>>〔6〕蟷螂にコップ被せて閉じ込むる 藤田哲史
>>〔7〕菊食うて夜といふなめらかな川 飯田晴
>>〔8〕片足はみづうみに立ち秋の人 藤本夕衣
>>〔9〕逢いたいと書いてはならぬ月と書く 池田澄子

【2023年7月の火曜日☆北杜駿のバックナンバー】

>>〔5〕「我が毒」ひとが薄めて名薬梅雨永し 中村草田男
>>〔6〕白夜の忠犬百骸挙げて石に近み 中村草田男
>>〔7〕折々己れにおどろく噴水時の中 中村草田男
>>〔8〕めぐりあひやその虹七色七代まで 中村草田男

【2023年7月の水曜日☆小滝肇のバックナンバー】

>>〔5〕数と俳句(一)
>>〔6〕数と俳句(二)
>>〔7〕数と俳句(三)
>>〔8〕数と俳句(四)

【2023年7月の木曜日☆近江文代のバックナンバー】

>>〔10〕来たことも見たこともなき宇都宮 筑紫磐井
>>〔11〕「月光」旅館/開けても開けてもドアがある 高柳重信
>>〔12〕コンビニの枇杷って輪郭だけ 原ゆき
>>〔13〕南浦和のダリヤを仮のあはれとす 摂津幸彦

【2023年6月の火曜日☆北杜駿のバックナンバー】

>>〔1〕田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 中村草田男
>>〔2〕妻のみ恋し紅き蟹などを歎かめや  中村草田男
>>〔3〕虹の後さづけられたる旅へ発つ   中村草田男
>>〔4〕鶏鳴の多さよ夏の旅一歩      中村草田男

【2023年6月の水曜日☆古川朋子のバックナンバー】

>>〔6〕妹の手をとり水の香の方へ 小山玄紀
>>〔7〕金魚屋が路地を素通りしてゆきぬ 菖蒲あや
>>〔8〕白い部屋メロンのありてその匂ひ 上田信治
>>〔9〕夕凪を櫂ゆくバター塗るごとく 堀本裕樹

【2023年5月の火曜日☆千野千佳のバックナンバー】

>>〔5〕皮むけばバナナしりりと音すなり 犬星星人
>>〔6〕煮し蕗の透きとほりたり茎の虚  小澤實
>>〔7〕手の甲に子かまきりをり吹きて逃す 土屋幸代
>>〔8〕いつまでも死なぬ金魚と思ひしが 西村麒麟
>>〔9〕夏蝶の口くくくくと蜜に震ふ  堀本裕樹

【2023年5月の水曜日☆古川朋子のバックナンバー】

>>〔1〕遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎
>>〔2〕電車いままつしぐらなり桐の花 星野立子
>>〔3〕葉桜の頃の電車は突つ走る 波多野爽波
>>〔4〕薫風や今メンバー紹介のとこ 佐藤智子
>>〔5〕ハフハフと泳ぎだす蛭ぼく音痴 池禎章

【2023年4月の火曜日☆千野千佳のバックナンバー】

>>〔1〕春風にこぼれて赤し歯磨粉  正岡子規
>>〔2〕菜の花や部屋一室のラジオ局 相子智恵
>>〔3〕生きのよき魚つめたし花蘇芳 津川絵理子
>>〔4〕遠足や眠る先生はじめて見る 斉藤志歩

【2023年4月の水曜日☆山口遼也のバックナンバー】

>>〔6〕赤福の餡べつとりと山雪解 波多野爽波
>>〔7〕眼前にある花の句とその花と 田中裕明
>>〔8〕対岸の比良や比叡や麦青む 対中いずみ
>>〔9〕美しきものに火種と蝶の息 宇佐美魚目

【2023年3月の火曜日☆三倉十月のバックナンバー】

>>〔1〕窓眩し土を知らざるヒヤシンス 神野紗希
>>〔2〕家濡れて重たくなりぬ花辛夷  森賀まり
>>〔3〕菜の花月夜ですよネコが死ぬ夜ですよ 金原まさ子
>>〔4〕不健全図書を世に出しあたたかし 松本てふこ【←三倉十月さんの自選10句付】

【2023年3月の水曜日☆山口遼也のバックナンバー】

>>〔1〕鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波
>>〔2〕砂浜の無数の笑窪鳥交る    鍵和田秞子
>>〔3〕大根の花まで飛んでありし下駄 波多野爽波
>>〔4〕カードキー旅寝の春の灯をともす トオイダイスケ
>>〔5〕桜貝長き翼の海の星      波多野爽波

【2023年2月の火曜日☆鈴木総史のバックナンバー】

>>〔6〕立春の零下二十度の吐息   三品吏紀
>>〔7〕背広来る来るジンギスカンを食べに来る 橋本喜夫
>>〔8〕北寄貝桶ゆすぶつて見せにけり 平川靖子
>>〔9〕地吹雪や蝦夷はからくれなゐの島 櫂未知子

【2023年2月の水曜日☆楠本奇蹄のバックナンバー】

>>〔1〕うらみつらみつらつら椿柵の向う 山岸由佳
>>〔2〕忘れゆくはやさで淡雪が乾く   佐々木紺
>>〔3〕雪虫のそつとくらがりそつと口笛 中嶋憲武
>>〔4〕さくら餅たちまち人に戻りけり  渋川京子

【2023年1月の火曜日☆鈴木総史のバックナンバー】

>>〔1〕年迎ふ父に胆石できたまま   島崎寛永
>>〔2〕初燈明背にあかつきの雪の音 髙橋千草
>>〔3〕蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴
>>〔4〕流氷が繋ぐ北方領土かな   大槻独舟
>>〔5〕湖をこつんとのこし山眠る 松王かをり

【2023年1月の水曜日☆岡田由季のバックナンバー】

>>〔1〕さしあたり坐つてゐるか鵆見て 飯島晴子
>>〔2〕潜り際毬と見えたり鳰     中田剛
>>〔3〕笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも 中村苑子
>>〔4〕血を分けし者の寝息と梟と   遠藤由樹子

【2022年11・12月の火曜日☆赤松佑紀のバックナンバー】

>>〔1〕氷上と氷中同じ木のたましひ 板倉ケンタ
>>〔2〕凍港や旧露の街はありとのみ 山口誓子
>>〔3〕境内のぬかるみ神の発ちしあと 八染藍子
>>〔4〕舌荒れてをり猟銃に油差す 小澤實
>>〔5〕義士の日や途方に暮れて人の中 日原傳
>>〔6〕枯野ゆく最も遠き灯に魅かれ 鷹羽狩行
>>〔7〕胸の炎のボレロは雪をもて消さむ 文挾夫佐恵
>>〔8〕オルゴールめく牧舎にも聖夜の灯 鷹羽狩行
>>〔9〕去年今年詩累々とありにけり  竹下陶子

【2022年11・12月の水曜日☆近江文代のバックナンバー】

>>〔1〕泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ
>>〔2〕牡蠣フライ女の腹にて爆発する 大畑等
>>〔3〕誕生日の切符も自動改札に飲まれる 岡田幸生
>>〔4〕雪が降る千人針をご存じか 堀之内千代
>>〔5〕トローチのすつと消えすつと冬の滝 中嶋憲武
>>〔6〕鱶のあらい皿を洗えば皿は海 谷さやん
>>〔7〕橇にゐる母のざらざらしてきたる 宮本佳世乃
>>〔8〕セーターを脱いだかたちがすでに負け 岡野泰輔
>>〔9〕動かない方も温められている   芳賀博子

【2022年10月の火曜日☆太田うさぎ(復活!)のバックナンバー】

>>〔92〕老僧の忘れかけたる茸の城 小林衹郊
>>〔93〕輝きてビラ秋空にまだ高し  西澤春雪
>>〔94〕懐石の芋の葉にのり衣被    平林春子
>>〔95〕ひよんの実や昨日と違ふ風を見て   高橋安芸

【2022年9月の水曜日☆田口茉於のバックナンバー】

>>〔5〕運動会静かな廊下歩きをり  岡田由季
>>〔6〕後の月瑞穂の国の夜なりけり 村上鬼城
>>〔7〕秋冷やチーズに皮膚のやうなもの 小野あらた
>>〔8〕逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ 池田澄子

【2022年9月の火曜日☆岡野泰輔のバックナンバー】

>>〔1〕帰るかな現金を白桃にして    原ゆき
>>〔2〕ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ なかはられいこ
>>〔3〕サフランもつて迅い太子についてゆく 飯島晴子
>>〔4〕琴墜ちてくる秋天をくらりくらり  金原まさ子

【2022年9月の水曜日☆田口茉於のバックナンバー】

>>〔1〕九月来る鏡の中の無音の樹   津川絵理子
>>〔2〕雨月なり後部座席に人眠らせ    榮猿丸
>>〔3〕秋思かがやくストローを嚙みながら 小川楓子
>>〔4〕いちじくを食べた子供の匂ひとか  鴇田智哉

【2022年6月の火曜日☆杉原祐之のバックナンバー】

>>〔1〕仔馬にも少し荷を付け時鳥    橋本鶏二
>>〔2〕ほととぎす孝君零君ききたまへ  京極杞陽
>>〔3〕いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝
>>〔4〕雲の峰ぬつと東京駅の上     鈴木花蓑

【2022年6月の水曜日☆松野苑子のバックナンバー】

>>〔1〕でで虫の繰り出す肉に後れをとる 飯島晴子
>>〔2〕襖しめて空蟬を吹きくらすかな  飯島晴子
>>〔3〕螢とび疑ひぶかき親の箸     飯島晴子
>>〔4〕十薬の蕊高くわが荒野なり    飯島晴子
>>〔5〕丹田に力を入れて浮いて来い   飯島晴子

【2022年5月の火曜日☆沼尾將之のバックナンバー】

>>〔1〕田螺容れるほどに洗面器が古りし 加倉井秋を
>>〔2〕桐咲ける景色にいつも沼を感ず  加倉井秋を
>>〔3〕葉桜の夜へ手を出すための窓   加倉井秋を
>>〔4〕新綠を描くみどりをまぜてゐる  加倉井秋を
>>〔5〕美校生として征く額の花咲きぬ  加倉井秋を

【2022年5月の水曜日☆木田智美のバックナンバー】

>>〔1〕きりんの子かゞやく草を喰む五月  杉山久子
>>〔2〕甘き花呑みて緋鯉となりしかな   坊城俊樹
>>〔3〕ジェラートを売る青年の空腹よ   安里琉太
>>〔4〕いちごジャム塗れとおもちゃの剣で脅す 神野紗希

【2022年4月の火曜日☆九堂夜想のバックナンバー】

>>〔1〕回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア  豊口陽子
>>〔2〕未生以前の石笛までも刎ねる    小野初江
>>〔3〕水鳥の和音に還る手毬唄      吉村毬子
>>〔4〕星老いる日の大蛤を生みぬ     三枝桂子

【2022年4月の水曜日☆大西朋のバックナンバー】

>>〔1〕大利根にほどけそめたる春の雲   安東次男
>>〔2〕回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア  豊口陽子
>>〔3〕田に人のゐるやすらぎに春の雲  宇佐美魚目
>>〔4〕鶯や米原の町濡れやすく     加藤喜代子

【2022年3月の火曜日☆松尾清隆のバックナンバー】

>>〔1〕死はいやぞ其きさらぎの二日灸   正岡子規
>>〔2〕菜の花やはつとあかるき町はつれ  正岡子規
>>〔3〕春や昔十五万石の城下哉      正岡子規
>>〔4〕蛤の吐いたやうなる港かな     正岡子規
>>〔5〕おとつさんこんなに花がちつてるよ 正岡子規

【2022年3月の水曜日☆藤本智子のバックナンバー】

>>〔1〕蝌蚪乱れ一大交響楽おこる    野見山朱鳥
>>〔2〕廃墟春日首なきイエス胴なき使徒 野見山朱鳥
>>〔3〕春天の塔上翼なき人等      野見山朱鳥
>>〔4〕春星や言葉の棘はぬけがたし   野見山朱鳥
>>〔5〕春愁は人なき都会魚なき海    野見山朱鳥

【2022年2月の火曜日☆永山智郎のバックナンバー】

>>〔1〕年玉受く何も握れぬ手でありしが  髙柳克弘
>>〔2〕復讐の馬乗りの僕嗤っていた    福田若之
>>〔3〕片蔭の死角から攻め落としけり   兒玉鈴音
>>〔4〕おそろしき一直線の彼方かな     畠山弘

【2022年2月の水曜日☆内村恭子のバックナンバー】

>>〔1〕琅玕や一月沼の横たはり      石田波郷
>>〔2〕ミシン台並びやすめり針供養    石田波郷
>>〔3〕ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず  有馬朗人
>>〔4〕仕る手に笛もなし古雛      松本たかし

【2022年1月の火曜日☆菅敦のバックナンバー】

>>〔1〕賀の客の若きあぐらはよかりけり 能村登四郎
>>〔2〕血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は   中原道夫
>>〔3〕鉄瓶の音こそ佳けれ雪催      潮田幸司
>>〔4〕嗚呼これは温室独特の匂ひ      田口武

【2022年1月の水曜日☆吉田林檎のバックナンバー】

>>〔1〕水底に届かぬ雪の白さかな    蜂谷一人
>>〔2〕嚔して酒のあらかたこぼれたる  岸本葉子
>>〔3〕呼吸するごとく雪降るヘルシンキ 細谷喨々
>>〔4〕胎動に覚め金色の冬林檎     神野紗希

【2021年12月の火曜日☆小滝肇のバックナンバー】

>>〔1〕柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺    正岡子規
>>〔2〕内装がしばらく見えて昼の火事   岡野泰輔
>>〔3〕なだらかな坂数へ日のとある日の 太田うさぎ
>>〔4〕共にゐてさみしき獣初しぐれ   中町とおと

【2021年12月の水曜日☆川原風人のバックナンバー】

>>〔1〕綿入が似合う淋しいけど似合う    大庭紫逢
>>〔2〕枯葉言ふ「最期とは軽いこの音さ」   林翔
>>〔3〕鏡台や猟銃音の湖心より      藺草慶子
>>〔4〕みな聖樹に吊られてをりぬ羽持てど 堀田季何
>>〔5〕ともかくもくはへし煙草懐手    木下夕爾

【2021年11月の火曜日☆望月清彦のバックナンバー】

>>〔1〕海くれて鴨のこゑほのかに白し      芭蕉
>>〔2〕木枯やたけにかくれてしづまりぬ    芭蕉
>>〔3〕葱白く洗ひたてたるさむさ哉      芭蕉
>>〔4〕埋火もきゆやなみだの烹る音      芭蕉
>>〔5-1〕蝶落ちて大音響の結氷期  富沢赤黄男【前編】
>>〔5-2〕蝶落ちて大音響の結氷期  富沢赤黄男【後編】

【2021年11月の水曜日☆町田無鹿のバックナンバー】

>>〔1〕秋灯机の上の幾山河        吉屋信子
>>〔2〕息ながきパイプオルガン底冷えす 津川絵理子
>>〔3〕後輩の女おでんに泣きじゃくる  加藤又三郎
>>〔4〕未婚一生洗ひし足袋の合掌す    寺田京子

【2021年10月の火曜日☆千々和恵美子のバックナンバー】

>>〔1〕橡の実のつぶて颪や豊前坊     杉田久女
>>〔2〕鶴の来るために大空あけて待つ  後藤比奈夫
>>〔3〕どつさりと菊着せられて切腹す   仙田洋子
>>〔4〕藁の栓してみちのくの濁酒     山口青邨

【2021年10月の水曜日☆小田島渚のバックナンバー】

>>〔1〕秋の川真白な石を拾ひけり   夏目漱石
>>〔2〕稻光 碎カレシモノ ヒシメキアイ 富澤赤黄男
>>〔3〕嵐の埠頭蹴る油にもまみれ針なき時計 赤尾兜子
>>〔4〕野分吾が鼻孔を出でて遊ぶかな   永田耕衣


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