裸子の尻の青あざまてまてまて小島健【季語＝裸子（夏）】

ハイクノミカタ

裸子の尻の青あざまてまてまて　小島健【季語＝裸子（夏）】

2023/8/8
ハイクノミカタ, マンスリーゲスト
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裸子の尻の青あざまてまてまて

小島健

お世話になります。今回で第二回目です。実はまだまだ緊張しています。

この「ハイクノミカタ」は毎回気鋭の俳人が気づきの多い鑑賞をしてくださっていて、私なぞはただただ「すごいな〜」と遠くより眺めているような呑気な読者だったはずなのですが、まさか自分がこの立場になる日がくるとは！

管理人の堀切さんが「どうぞ自由にやってください」と励ましてくださったので、ありがたくその通りにさせていただきます。繰り返しになりますが、軽いエッセイのようなつもりで読んでいただければ、、、、半ば開き直りですが。

そうそう、前回のこの欄で句集刊行のことをちょっとだけ宣伝させていただきました。早速お読みいただいた方からお祝いと励ましのお言葉をいただいています。

周囲の先輩方から、「しばらくは毎日郵便受けを確認した方がいいよ〜」と言われていましたが、ホントにその通り。大変ありがたいことです。きちんとお返事書きますので、しばしお待ちください。

さて、拙句集をお読みくださった方はご承知かと思いますが、本作には子ども句をたくさん収録しました。俳句を始めてからの十年は、ちょうど子育てに追われる十年でもありました。境涯を大事にする所属結社のディレクションもあり、自然と子どもの句が多くなった次第です。

顧みますと、毎回ベビーカーを押して句会に行っていた頃が懐かしいです。愚図りだした子どもを部屋の外であやしているうちに講評が終わっていた、なんてこともしばしば。少し大きくなってからは、退屈した子どもがいつの間にか句会場を抜け出していて、慌てて探し回ったり。句会中に静かにさせるために、ひたすらお菓子を食べさせて、あとで家人から食べさせ過ぎと怒られたり。まぁいろいろありました。結社の皆さんにはご迷惑をお掛けしました。

諸事情あって（別にシリアスなものではないです、ちょっと飽きてきたとか、そんな程度の事情です）、最近はあまり子どもの句を作っていませんが、熱心に子どもの句を作っていた頃、髙田正子さんの『子どもの一句』（ふらんす堂）を買い求めました。久しぶりにぱらぱらとページを捲ってみたのですが、古今の子どもの句を366句（この年は閏年）も探して毎日発表するなんて、本当にすごい仕事だなぁと改めて思いました。まるで富士山を見上げるよう。今回はこの中から一句。