鱶のあらい皿を洗えば皿は海) 谷さやん『…
男色や鏡の中は鱶(ふか)の海 男波弘志(…
凍港や旧露の街はありとのみ) 山口誓子 …
秋海棠西瓜の色に咲にけり 松尾芭蕉(角川…
幾千代も散るは美し明日は三越 攝津幸彦(…
もう逢わぬ距(へだた)りは花野にも似て …
月代は月となり灯は窓となる 竹下しづの女…
葛の花むかしの恋は山河越え 鷹羽狩行(『…
向いてゐる方へは飛べぬばつたかな) 抜井…
呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉 長谷川かな女…
天高し深海の底は永久に闇 中野三允(『三…
八月は常なる月ぞ耐へしのべ 八田木枯 宇…