時雨るるや新幹線の長きかほ) 津川絵理子…
冬ざれや石それぞれの面構へ) 若井新一 …
義士の日や途方に暮れて人の中) 日原傳 …
冬枯や熊祭る子の蝦夷錦 正岡子規(『ほと…
男色や鏡の中は鱶(ふか)の海 男波弘志(…
牡蠣舟やレストーランの灯をかぶり 大岡龍…
凍港や旧露の街はありとのみ) 山口誓子 …
桔梗やさわや/\と草の雨 楠目橙黄子(く…
ひよんの実や昨日と違ふ風を見て) 高橋安…
秋冷やチーズに皮膚のやうなもの) 小野あ…
底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史 「母…
遅れ着く小さな駅や天の川) 髙田正子 …