秋思かがやくストローを嚙みながら) 小川…
一燈を消し名月に対しけり) 林翔 月は…
帰るかな現金を白桃にして) 原 ゆき …
季(とき)すぎし西瓜を音もなく食へり 能…
みづうみに鰲を釣るゆめ秋昼寝 森澄雄 「…
秋草のはかなかるべき名を知らず) 相生垣…
生垣や忘れ一葉を落し掃く 村尾公羽(むら…
八月の灼ける巌を見上ぐれば絶倫といふ明る…
盥にあり夜振のえもの尾をまげて 柏崎夢香…
夏痩せて瞳に塹壕をゑがき得ざる 三橋鷹女…
むかし吾を縛りし男の子凌霄花 中村苑子(…
又の名のゆうれい草と遊びけり 後藤夜半 …