辛酸のほどは椿の絵をかけて) 飯島晴子 …
室咲きをきりきり締めて届きたり 蓬田紀枝…
什器全て鈍器に見えて冬籠 今井聖 1月1…
年逝くや兎は頰を震はせて) 飯島晴子 …
破門状書いて破れば時雨かな 詠み人知らず…
雀来て紅梅はまだこどもの木 成田千空 …
日記買ふよく働いて肥満して 西川火尖 日…
酔うて泣きデザートを食ひ年忘 岸本尚毅 …
雪の速さで降りてゆくエレベーター 正木ゆ…
水吸うて新聞あをし花八ツ手 森賀まり 色…
小鳥来る薄き机をひからせて) 飯島晴子 …
縄跳をもつて大縄跳へ入る 小鳥遊五月 …