凍る夜の大姿見は灯を映す 一力五郎 私に…
菊食うて夜といふなめらかな川 飯田晴 先…
中年や遠くみのれる夜の桃 西東三鬼(『夜…
菜の花月夜ですよネコが死ぬ夜ですよ) 金…
灯を消せば部屋無辺なり夜の雪 小川軽舟(…
後の月瑞穂の国の夜なりけり) 村上鬼城 …
麦からを焼く火にひたと夜は来ぬ 長谷川素…
葉桜の夜へ手を出すための窓) 加倉井秋を…
夜着いて花の噂やさくら餅 關 圭草(せき…
沈丁や夜でなければ逢へぬひと 五所平之助…
春雪の一日が長し夜に逢ふ 山田弘子(やま…
女に捨てられたうす雪の夜の街燈 尾崎放哉…