冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史 …
さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素…
卓に組む十指もの言ふ夜の秋) 岡本眸 …
人妻ぞいそぎんちやくに指入れて 小澤實(…
春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ 河野多希女…
指は一粒回してはづす夜の葡萄 上田信治 …
遠くより風来て夏の海となる 飯田龍太 ア…
指入れてそろりと海の霧を巻く 野崎憲子 …